2025年6月8日(日)、東郷町の涼松緑道(涼松せせらぎの道)の自然観察を行いました。その様子をご紹介します。
全体のようす

涼松緑道は、愛知用水の上に作られた緑道です。小さい子でも安心して水遊びができるようになっており、親子連れの姿も見かけました。虫取りをしている子もいて、自然と触れ合うのにぴったりの場所です。
今回は、この案内図の「森と渓流のゾーン」を観察してきました。この緑道の中で一番自然豊かなところです。
今回の観察


「森と渓流のゾーン」南端から観察をスタート。写真はそのスタート地点の様子です。

最初に出迎えてくれたのはヒヨドリ。毛づくろいをしているところを写真におさめてみました。


道沿いに歩きながら、気になった植物を観察していきます。
イヌツゲ


道沿いに生け垣のように生えている低木は、イヌツゲのようでした。秋には実をつけるようなので、また時期を見て観察したいと思います。
アカメガシワ


葉の形が特徴的だったので調べてみたところ、アカメガシワの可能性が高そうでした。成長が早い植物で、庭に生えると厄介なこともあるそうです。
トウネズミモチ


葉がやや厚くギザギザがあるので、トウネズミモチと思われます。大気汚染に強く、繁殖力が旺盛なため、要注意外来生物にも指定されているようです。
チャノキ(ツバキの可能性も)


葉の特徴からチャノキかツバキのどちらかだと考えています。花が咲いたら再度確認してみます。
ヒノキ


ちょうど用水路が下に隠れたあたりに、ヒノキらしき木が生えていました。
ラクウショウ


ヒノキのすぐ近くにあり、葉の形が面白いラクウショウ(ヌマスギ)も見つけました。
ニホンヤモリ


「チョウの森」と書かれた案内板付近で偶然発見。近づいても全く動かない姿が印象的でした。
クヌギ


ギザギザの葉を持つ木で、クヌギではないかと思います。クリと似ているそうなので、今後比較したいです。
ナンテン


赤い実で有名なナンテンですが、今回観察したのは白い花。花期がこの時期なのですね。
エノキ


葉の形からエノキと判断しました。江戸時代には一里塚の目印として植えられていた木だそうです。
ヤマグワ


途中でヤマグワの葉も確認できました。葉にカタツムリも発見しました。
トベラ


清水公園でも見つけたトベラ。魔除けとして有名だそうです。
マンサク


葉の形が特徴的で、マンサクの可能性が高いです。2〜3月頃に花が咲くので、その時に確かめたいです。
まとめ
涼松緑道の南側を散策し、以下の植物を観察しました:イヌツゲ、アカメガシワ、トウネズミモチ、チャノキ、ヒノキ、ラクウショウ、クヌギ、ナンテン、エノキ、ヤマグワ、トベラ、マンサク。そして、ヒヨドリとニホンヤモリも確認できました。
観察後に調べてみましたが、同定にはまだまだ勉強が必要ですね。花や実がつけば、もっと確実に判別できると思います。これからも観察を続けていきたいと思います。
おわりに
じっくり観察してみると、普段気づかなかった植物がたくさんあることに驚かされます。引き続き、北側も観察していきたいなと思います。
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